Twitterでもワクチン接種のツイートがちらほら出始めてて、自分なりに整理したくなったので、下記の本を読んでみました。
![]() | 新型コロナウイルスワクチンのすべてがわかる本【電子書籍】[ 峰宗太郎 ] 価格:624円 |

値段相応でワクチンのことが万遍なく書かれています。ただ、僕が知りたかったことが全て網羅されてたわけではなかったので、本書も見つつネットの情報で補完するという使い方をしました。
■知りたかったこと
・ワクチンが数種類あるのは知ってたが、それぞれの違いについて知りたい。
・日本で使用されてるワクチンは「遺伝子操作」が関連してるらしいので、実際のリスクはどうなのか?
・ベトナム国産のワクチンはどのタイプに分類されるのか?(僕がこっちで接種する可能性があるという理由で)
上記の視点で本書の感想を挙げるとこんな感じです。
■良かった点
・「PART1」はコロナとワクチンの仕組みについて図を中心に分かりやすく解説されている。
・「PART3」では、日本国内の接種スケジュールなど、ワクチンを受ける人にとって役立ちそうな情報が載っている。
■微妙だった点
・「PART2」から製薬会社ごとに解説が始まってしまうので分かりにくい。まずは、ワクチンの種類ごとに「仕組み」「メリット・デメリット」を列挙した上で、どの会社によって提供されているという説明にすべき。接種を受ける人にとっては、「ワクチンの仕組み=リスク判断」なので、提供元がどこかは優先順位が下がるはず。
・オールカラーで挿絵や写真が多用されているが、同じ図を入れるなら、もっとワクチンの仕組みを分かりやすくしてほしかった。特にメッセンジャーRNAワクチンについて。(以降mRNA)
■結局ネットで調べてみました
まず、基礎知識としてワクチンの種類については、中田さんの動画や日経新聞の記事が分かりやすかったです。次に「日本で接種できるのはどれ?」についてはこの動画が分かりやすかったです。
(A) mRNA
(B) ウイルスベクター
日本で受けられるのはこの2つですが、先行してるのは(A)の方式になります。
種類があるといっても基本的な仕組みは変わってません。「ウイルスの全部または一部を体に入れることで、人間の体に覚えさせ、次回侵入時に攻撃できるようにする」という発想です。その入れ方が数パターンあり、すなわちワクチンの種類ということになります。
そもそもRNAって何だっけ?と思っていろいろ見てみました。
遺伝情報DNAのコピーであり、「こういう体を作ってね」という伝達役を担っているとのこと。
(人間の場合) DNA→RNA→タンパク質
一方で、基本は同じですが、ウイルスはDNAがないので下記のようになります。
(コロナの場合) RNA→タンパク質 (表面のトゲトゲ)
コロナのRNAを接種すると人間の体内でトゲトゲが作られるので、もしも本物のコロナが入ってきたとしても人体がトゲトゲを覚えてて攻撃できる、というのがmRNAワクチンの仕組みです。
※詳細はこちら
■コロナのRNAを入れて大丈夫?
・RNAの基本的な役割は伝達なので、コピー元のDNAに影響を与えることはない。「遺伝子操作」という言葉からイメージしてた「人間のDNAを書き換えて、子孫に影響を与えるのでは?」という懸念は大丈夫そう。
・RNAの特徴として壊れやすいので、すぐに体外に放出される。
・ただし、RNAは酵素を出しているなど、最近になって分かってきたこともあるので、そこがリスクか?
■ベトナムでテスト中の「Nanocovax」はどのタイプ?
wikipediaによると、「サブユニットワクチン」という記載があり、これは従来のワクチンに近い。上記「日経新聞」の分類でいうと、「(4)組み換えたんぱく質ワクチン」に該当する。コロナのトゲトゲだけを体内に入れるイメージ。
■まとめ
上記(A)(B)ともに、コロナのmRNAを体内に入れるという点で変わらないので、どうせなら有効性の高い(A)を受けたいと思いました。(ファイザー社、モデルナ社) 一方、日本で後発の(B)は、アストラゼネカ社が提供してますが、有効性が前者に比べて低いのと、デンマークが使用中止したニュースが出てるので、微妙だなと思います。
上記(B)を受けるくらいなら、「コロナのトゲトゲ部分だけを体内に入れる」従来方式の方がリスクは低そうなので、ベトナム国産ワクチンの方が良いな、と思いました。
それでは、また。